カチナのお話 第8回 Snow

今年は暖冬ですが、冬にちなんでスノーカチナのお話を。
このカチナは冬の間の様々な儀式に登場します。
カチナの山(サンフランシスコピークの近く)の頂上に住んでいると言われていて、付近の山々に雪を降らせます。
雪は春になると融け、川の流れとなりホピの村へ水をもたらします。
春の豊富な水は作物の育成に欠かせないものですのでスノーカチナはとても人気があります。
夏場のNimanの儀式にもそっくりなカチナが登場しますが、
当然のことながら夏場に雪は降りませんのでスノーカチナではありません。
ホワイトガールと呼ばれ、手には収穫したてのトウモロコシを持っています。
しかし、ホピの人でも正しく理解していない人が多く、このカチナをスノーカチナと言う人が多く、ちょっと残念な気分です。