ココペリを探求するの巻

あらためて「ココペリ」という存在について考えてみます。
本店のKOKOPELLI Kachina Dollでも紹介していますが、
「最初のココペリ」とされるものは西暦750-850年頃のHohokam(ホホカム)の陶器に描かれたものだと言われています。
ホホカムとは現在のアリゾナ州の州都フェニックスを中心とした一帯で繁栄した古い部族(グループ)です。

初期のココペリは角(触角)が2本で恐らく昆虫を模写したものだと思われます。
その後、アリゾナやニューメキシコを中心とした広い地域でココペリとされる壁画などが描かれるようになります。
ただ、その何れも現在一般的に知られるココペリとはややかけ離れているように思える風貌をしており、ココペリの特徴である角(触角)、背中のこぶ(猫背)、フルートの何れかのみを備えているように見受けられるだけで本当にココペリを表しているものなのかは疑問が残ります。

現在のココペリの風貌は角(触角)が3〜6本、猫背でフルートを吹いているというのが定番です。
ホピ族に伝わるカチナとしてのココペリは角(触角)は無く、背中にこぶがありますが、フルートは持ちません。
カチナドール制作者の中にはフルートを吹かせているものを作る人いますが、
これは一般的なココペリのイメージを混ぜ合わせたものになります。
ホピのシルバージュエリーに於けるココペリも一般的なデザインを使う人が多いですが、これも一般人に受け入れられるための手段と考えられます。

画像は店長が撮影したココペリの壁画(ピクトグラフ)
年代不明

円高還元セール?

巷では円高還元セールが話題のようですが、本当に還元なのでしょうか。
実際にはそういった名目で売上げを伸ばそうとしているだけだと思います。
貿易はそれほど単純ではありません。
輸入業が円高の恩恵を受けるのは年明け頃からではないでしょうか。
例えば今、日本の小売店で販売されている商品は数ヶ月前に海外の工場に発注したもので、お金のやりとりも同様です。
また、大企業では為替の変動に対応する為に外貨を蓄えていたりと様々な対策を取っています。
ですので「円高=輸入業は大もうけ」ではないのです。
当店に限って言えば円高の恩恵を受け始めている商品は一部のスマッジンハーブぐらいですが、それらも円安の時期を乗り越えてきた経緯があるので一概に利益が増えたとは言えないのです。
このまま現在の水準が続けば年明けごろにセールを考えるかもしれません。
現時点で一番恩恵を受けているのは海外旅行者でしょうね。

SanDisk Extreme IIIのお話

先日デジイチを新調し、Rawデータでの大量撮影を見据えて大容量のCFカードの購入を検討していました。
以前は国産メーカーを使っていましたが、データが壊れるトラブルがあり最近は安定性が高いと評判のSanDiskを使っています。
そういった訳でSanDiskの16GBを1枚購入しましたが、いざカメラにセットしてみるとRawデータでの撮影可能枚数が思いのほか少なかったので買い足すことにしました。
とは言え決して安いものではないのでヤフオクで探すことにしました。
かなり安価で落札できましたが、出品者は案の定中国人です。
中国=偽物の図式が頭の中に根付いているので疑心暗鬼になりつつ商品の到着を待ちます。
到着した商品を隈無く見てみると、まず商品コードに「P」が付いています。
これはアジア向けのコードなので横流し品とういうことでしょうか。
箱や本体には燦然と「Made in China」の文字が。
そもそも中国に生産を任せるから偽物の問題が出てくるわけです。
メーカー側も少し考えてほしいものです。
隈無く見てみましたが、偽物のようには見えませんでした。(そんなに簡単に見分けが付くとも思えませんが)
とりあえず動作確認をしてみたいと思います。




追記:2009/5/27
結構使っていますが、全く不具合は発生していません。
全く問題なし!と言ってもいいでしょう。

Kevin TakalaマネークリップEagle

ホピ族の著名なシルバースミス、ケヴィンタカラ氏のマネークリップ。
ケヴィンの作品の特徴はベースから少しはみ出るデザインにあります。
雲をバックにイーグルカチナ(Kwahu)とプレイヤーフェザー、
雲の後ろに太陽(Dawa)がデザインされています。
裏にはホールマークが刻印されています。

サイズ:45×27mm
価格:¥16,800

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KOKOPELLI Katsina Doll
http://kachina.studio-kokopelli.co.uk/
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ファーストネイションスマッジングファン再入荷

試験的に1本のみ取り寄せてみたカナダのファーストネイション系ヒーラー
Nola氏のスマッジングファンの第2便が到着しました。
今回も少量で3本のみとなります。
Rose氏も同じですが、それぞれ形が異なりますので販売方法が難しい一品です。

画像の左から、
イミテイションイーグル(ホワイトターキーを染めたもの)をメインにしたもの。
石はムーンストーンと黒蝶貝

なぜか羽部分が小さい変わり物のファン。
貝の中にビーズが入っていてガラガラになっています。
石はローズクォーツとアパッチティアーオブシディアン

マカウとフェザントを使ったファン。
石はアイオライトとソーダライト。

近日中にHPにアップします。

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KOKOPELLI for Smudging
http://smudge.studio-kokopelli.co.uk/
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カチナのお話 第25回 Hano Clown

第24回は最もポピュラーな存在の一つハノクラウンを紹介します。
ハノクラウンと言えば白黒の縞模様が特徴的ですが、
このハノクラウンはカチナではなく、ホピの男がペイントしたものだということを覚えてください。

名前の由来ですが、Hanoとはホピ語でTewaを差す言葉です。
Tewaとはテワ語を話す人々のことでファーストメサのテワ村(ハノ村)の人を指します。
ハノクラウンはホピ語ではKoshare(コシャレ/コシャーレ)/Koshari(コシャリ)等と呼ばれます。

スイカが大好きで言動は極めて下品というのが特徴になっています。
つまり子供っぽい行動をするのですが、ただ単に笑わせることが目的ではなく
例えばタブーとされていることを敢えて公衆の面前で行うことで
その行為がいかに良くないことなのかをあらためて認識させる、
つまり教育係的な役割も持っています。
また、そういった不適切な行いをすると必ずガードカチナにお仕置きをされるパターンも子供達への躾けとして役立っています。

カチナドールにおいては必ずと言っていい程スイカを手にし、喜んでいる姿が
モチーフにされています。
また、どのような格好をさせてもコシャレとして成立してしまうため
野球スタイルやギャンブラーや実に様々な格好のカチナドールが存在します。
このコシャレのカチナドールでは間違いなくNeil David Sr.がナンバーワンです。
彼のコシャレの表情は実に豊かで愛嬌のあるものになっています。

ホピのクラウンはコシャレだけではなく様々なクラウンが存在しますが、
カチナドール等で一般の目に触れる機会はほとんどありません。
また、コシャリにも色違いのバージョンがありますが、こちらも一般的には知られていません。

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KOKOPELLI Katsina Doll
http://kachina.studio-kokopelli.co.uk/
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