あらためて「ココペリ」という存在について考えてみます。
本店のKOKOPELLI Kachina Dollでも紹介していますが、
「最初のココペリ」とされるものは西暦750-850年頃のHohokam(ホホカム)の陶器に描かれたものだと言われています。
ホホカムとは現在のアリゾナ州の州都フェニックスを中心とした一帯で繁栄した古い部族(グループ)です。
初期のココペリは角(触角)が2本で恐らく昆虫を模写したものだと思われます。
その後、アリゾナやニューメキシコを中心とした広い地域でココペリとされる壁画などが描かれるようになります。
ただ、その何れも現在一般的に知られるココペリとはややかけ離れているように思える風貌をしており、ココペリの特徴である角(触角)、背中のこぶ(猫背)、フルートの何れかのみを備えているように見受けられるだけで本当にココペリを表しているものなのかは疑問が残ります。
現在のココペリの風貌は角(触角)が3〜6本、猫背でフルートを吹いているというのが定番です。
ホピ族に伝わるカチナとしてのココペリは角(触角)は無く、背中にこぶがありますが、フルートは持ちません。
カチナドール制作者の中にはフルートを吹かせているものを作る人いますが、
これは一般的なココペリのイメージを混ぜ合わせたものになります。
ホピのシルバージュエリーに於けるココペリも一般的なデザインを使う人が多いですが、これも一般人に受け入れられるための手段と考えられます。
画像は店長が撮影したココペリの壁画(ピクトグラフ)
年代不明