突然ですが、RAW現像ソフトを比較してみました。
2年ちょっと前にニコン派へ鞍替えしてからRAW現像にはニコン純正のView NXを使っていましたが
ちょっと色合いにクセがありなかなか納得出来る仕上がりになりませんでした。
そこで試用版のあるLightroom3.0とAperture3を試してみました。
まずは画質以外の部分のレポートから。
※マニュアル等は一切見ずに感覚的に操作してみました。
動作環境はMac mini 2.4GHz Intel Core 2 Duo メモリ2GB DDR3 1GB*2です。
撮影はNikon D300です。
Aperture:Mac一筋15年の私がまず試してみたのがこれです。
まず気になったのがインターフェイスのちゃちさ。
Appleのソフトといえば洗練されたデザインもウリのひとつですが、Apertureに関して言えばダサイです。
$20のシェアウェアのようなレベルです。
また動作がかなり重くDVDからRAWファイルを読み込むのを断念したほどです。
使い勝手に関してもあまり良い印象は受けませんでした。
Lightroom:黒が基調のデザインでこちらは洗練されています。動作も快適。
DVDからの読み込みも全く問題なし。
Photoshopを使い慣れている私には感覚的に使いこなせる感じで気に入りました。
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さて、肝心の画質です。
Lightroom3.0とAperture3とView NX2のそれぞれで書き出してみました。
画像に一切手を加えずに撮影時のままの状態で書き出しています。
画像クリックで大きくなります。
まず1枚目。
予想以上に差が出ました。
ここまではっきりとした違いが出るとは思っていませんでした。
Aperture3:あまり特徴がない色合い
Lightroom3.0:空の青がおかしいが、赤土はいい感じ
View NX2:黄色みが強い、空はいい色
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2枚目。
赤い大地と木々の緑と青い空、ViewNXが一番苦手な組み合わせです。
View NX2:黄色が強い
Aperture3:一番まともでしょうか
Lightroom3.0:やや赤っぽいような
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白い花です。
View NX2:やはり黄色が強い
Aperture3:やや地味な感じ
Lightroom3.0:同じく地味な感じ
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View NX2:鮮やか
Aperture3:普通すぎる
Lightroom3.0:露出オーバー気味のような明るさ
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色々試してみた結果、View NX2は濃すぎ、良くも悪くも派手(ニコンのイメージ)、黄色がかなり強い
Lightroomは明るい、キャノンのような(繊細な)発色、赤みがやや強い、
Apertureは緑がやや強い、両者の中間、といった印象でした。
総合的に見て私はLightroomが気に入りました。
Lightroomで補正してみました。
マニュアルは見ていませんので適当にいじってみました。
左が元画像で右が補正後です。
空の青みが増すように調整しシャドーも濃くしています。
立体感が出たと思います。
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こちらは上が元で下が補正後です。
こちらもシャドーを濃くしてメリハリを付けてみました。
色合いは少しわざとらしくなってしまったように思います。
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