ギターの再塗装 その3 ステインで塗る

面倒くさがらずに一からやり直します。
木地にステインで着色することにしました。
ホームセンターに目当ての色がなかったので取り寄せしました。
評判のいいポアーステインのブルーとワインレッドです。
混ぜて紫系にしようかと思ってます。
ポワーステイン

作業の続き。。。。
下地も全部剥がします。
ここからひたすらペーパーがけです。
60、120、200、600番を駆使して約1週間かけて木地を出しました。
思いのほか下地が厚く、予想以上に手こずりました。
しかも木地が平らではなくゆるやかな凹凸があったので下地を全て除去するのに難儀しました。
どうやら木地の調整はそこそこに塗装を平らに磨くことでごまかしていたようです。
値段が高い割に手抜きをしていたということでしょうか。
それともギター製作ってこういうものなのでしょうか。。

さて削る作業ですが、初めのうちはひたすら白い粉が出てきます。
木地が出てくると黄色みを帯びた粉に変わります。
また、木の香りが漂い削り心地も柔らかさが加わりますのでどこまで削るかはそれほど難しい判断ではありません。
時々削りカスを綺麗に拭き取ると木地が露出している部分と下地が残っている部分との色の差を見ることができます。
私のアッシュの場合は白っぽい色が木地、濃い色がまだ下地が残っている状態です。
削り続けているうちに色の微妙な差や手触りで削り残しも判るようになります。

ギターのペーパーがけ
ギター再塗装

ペーパーがけ作業は終わり、砥の粉で導管埋めに入ります。
砥の粉は白を買いましたが、グレーに近い感じです。木の種類によっては黄色でいいかもしれません。
砥の粉と水は1:1とのこと。よく分らないので指示通りに混ぜ塗りたくってみました。
ボディー材に水分をしみ込ませてしまうことにかなりの罪悪感を感じながらの作業です。
半乾きの状態で布で軽く拭き取るそうです。。
で、これで何が埋まったの?といった感じですが一応きっちりやっておきます。
ちょっと水っぽすぎたようなので濃いめに作ってやりなおし。
何がどう変わったのか今ひとつピンと来ない感じですが、一応終了。

砥の粉処理

1日乾燥させてからペーパーをかけてみました。

いよいよ塗装

色を調合して紫を作ります。
ワインレッド20ml、ブルー20mlで混ぜてみました。
これがいきなりほぼ理想通りの紫になりました。
若干赤みが欲しいのでワインレッドを2ml追加して水も4ml足して気持ち薄めてみました。
同じような色合いの木っ端に試し塗りしてみましたが、問題なしです。

刷毛で一気に塗りたくり、布で刷り込み斑を無くしていきます。
吸収が早いので手早く作業します。

裏面とサイド→サイド→表面とサイド手直し、の順番で塗ってみました。
塗料の吸収が早いので乾燥を待つ必要はないようです。
もう1回同じ手順で塗りながら塗り残しや斑を無くします。

サイドは斑になり易いので何度か手直しをしました。

乾燥を経て出来映えをチェック。
何カ所か下地のシーラーが残っていましたが、予想の範囲内でしたので軽くて直しした程度で済みました。
ギターのステイン塗装

砥の粉で埋めたはずの溝がはっきりと判ってしまうのですが何ででしょう?
ステインを塗った際に溶けてしまったのでしょうか?
今更どうにもならないので放っておきます。

次回は感動のラスト

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