ブレーキローター&パッド交換(フロント)

走行距離は少ないですが、ローター、パッド共に状態が良くないので交換しました。

作業はリアから始めましたがローターの固着が激しく2度断念し、リアは後回しにしてフロントの作業に入ります。

ローター、パッド共にブレンボ製。ローターはヨーロッパ仕様のスリット入りのブレンボマックス、パッドはアメリカ仕様のセラミックパッドです。
それぞれ約€175、$80で購入。合計で¥32500程で収まりました。

必要工具は6mmと7mmのヘックスソケット、16mmのレンチ、ハンマー等。

まず作業しやすいように作業する側のキャリパーが外側にくるようにハンドルを切っておきます。

ジャッキアップし、タイヤを外したらキャリパーの留金を外します。毎回難儀しますが正式な外し方はどうやるのでしょう?

ここでローターとハブの境目に潤滑スプレーをたっぷり吹き付けておきます。

キャリパー裏側のキャップを外し7mmのヘックスレンチで上下のボルトを外します。このボルトは締め付けトルクが30Nmなのでさほど力は要りません。

ドライバーでこじりながらキャリパーを外します。

ブレーキホースを痛めないようにS字フック等でサス等にぶら下げておきます。

パッドとセンサー(助手席側)はこの時点で外しても大丈夫です。

ローターを固定しているボルトは6mmのヘックスですが、ローター自体が回ってしまうので押さえながら緩めておきます。

キャリパーブラケットのボルトを外しますが、110Nmで締め付けられておりかなりの力を要します。

潤滑スプレーを吹き付けておきましたが、外したボルトには全く浸透していませんでしたので力に頼るしかなさそうです。
助手席側はレンチを下に押し込む形になるので体重をかけてじっくりとと行えば外れました。
運転席側はレンチを持ち上げる方になるので力を入れ辛く難しいです。結局レンチの柄に物干竿を差し超ロングレンチにしたらあっさり取れました。

固定ボルトを少し緩めてローターを揺すってみてがたがた動けば固着していません。非常に楽な作業になります。
動く気配がない場合はハンマーの登場です。

ホームセンターで購入した石頭ハンマー1.1Kg。これで思い切り叩いたら恐らくいろいろなところが壊れるだろうと思わせる風格あるハンマーです。
これでローターをまわしながらコンコンと叩いていきます。
叩く場所はパッドが接する面ではなく中央付近です。
フロントの場合はこれであっさり取れます。

外れたらパーツクリーナーとワイヤーブラシで錆を落とし、きれいになったところで固着防止用にアンチシーズカッパーを塗布しておきます。

これからは組付けです。

ローターをはめます。ブレンボは固定ボルトも付属しているので新しい物と交換します。締め付けトルクは16Nmですが、ローターも回ってしまうので適当に手締めしておきます。

キャリパーとブラケットもパーツクリーナーとワイヤーブラシできれいに掃除します。

キャリパーのピストンは忘れずに戻しておきます。古いパッドを噛ませておくとピストンを痛めませんが、手持ちのクランプがそこまで開かなかったのでフロントではこの方法は使いませんでした。

ブラケットを戻します。締め付けトルクは110Nmですが、そこまでの力はありませんので(ホイールボルトとは勝手が違います)緩み防止剤を塗布し、100Nmで締め付けました。

キャリパーにアンチシーズカッパーを塗布します。
パッドに塗布する人が多いですが、無駄が多く仕上がりも汚くなります。
整備書にはキャリパーに塗布するとの記載があります。

パッドを組み付けます。

キャリパーを戻します。
締め付けトルクは30Nmですがトルクレンチが入りません。大したトルクではありませんので手締めで済ませました。
後から思えば25Nmまでの小型のトルクレンチで締めておけば良かったのではないかと。

蓋を閉めて金具を取り付け終了です。
ホイールの締め付けトルクは120Nmです。
慣れない作業でしたので片側で3時間を要しました。何に時間がかかったのか判りませんが、固いボルトと固着ローターをいかにスムーズにこなすかがポイントのようです。
反対側はローターの固着が若干酷かったものの2時間で終えました。

技術的な難易度は非常に低いですが、忍耐力と体力は必要な作業です。

ブレーキフルードの点検はお忘れなく。大丈夫だろうと高をくくっていましたが、溢れてました。

比較画像

ついでにいろいろ点検。
スタビのマウントブッシュは交換予定。部品は入手済み。

ブレーキホースはかなり劣化しているように見えます。近々交換しましょう。

交換後の試走では鳴きもがたつきも無く問題ないようですがブレーキペダルのタッチはフカフカするような感じがします。
利きは全く問題なく良く利いています。

純正番号
ローター 34116864047
パッド 34116779652

リアの交換はこちら

燕の巣ジュース

ベトナムの名物?燕の巣ジュースを飲んでみました。
日本人観光客の間で密かに人気があるようです。
ベトナムではお金持ちの間で流行っているようですが。。

種類は豊富にあり価格もまちまちです。
価格の差は燕の巣の含有量の違いだそうですが、燕の巣の含有量と言われてもピンときません。

とりあえずスーパーで一番高いもの(それでも¥120ぐらい)を買ってみました。
安いものは¥60程度でした。

わざわざ日本へ持って帰るのも面倒なのでホテルで試飲してみました。
ジュースは透明の液体で燕の巣らしき物は見当たりません。
味は不味いです
燕の巣の味は知りませんが、それを連想させるような味は一切しません。
ひたすら人工甘味料の強烈な甘さです。
一応我慢して最後まで飲みきりました。
最後の方でどろっとしたものがでてきましたのでこれが燕の巣なのかもしれません。
良く振ってから飲むものみたいです。

ということでお土産には不向きです。
燕の巣は健康に良いのかもしれませんが、人工甘味料で帳消しといったところでしょうか。

Elden Pueblo @ Flagstaff

アリゾナ州のフラッグスタッフの外れにひっそりと佇むシナワの遺跡。シナワとされていますが名前はプエブロになっています。この辺りはシナワとプエブロの文化が交わっているのではっきりと言い切れないのかもしれません。

遺跡の状態は良くなく土台部分しか残っていませんが、遺跡の規模を窺い知ることはできます。

最大の特徴は四角いキヴァ(kiva/宗教施設)で、北へ60マイル程に居住するホピ族のキヴァに酷似しています。ホピ族はプエブロ系の部族ですが、東のニューメキシコ州のプエブロ系部族は円形のキヴァを持っています。ほとんどのプエブロ系の遺跡には円形のキヴァが残っています。円形のキヴァがプエブロ系直系の形状で、四角いキヴァを持つホピ族はシナワの影響を強く受けていると考えられます。

この遺跡も大規模な旱魃の影響により近隣の他の遺跡同様西暦1200年代に放棄されています。この遺跡の居住者の一部はホピ族に吸収されたと考えるのが自然でしょう。

行き方
フラッグスタッフの街を東へ進み(US89)、街が終わる所の左側。右側のガソリンスタンドが目印。入り口は小さくとても判り辛い。

Wupatki N.M.

グランドキャニオンのついでに訪れる観光客が増えているようで公園側も張り切って整備しているようです。確かに園内では以前の数倍の人を見かけます。ほとんどの人にとってはあまり興味が湧かないであろう先住民の遺跡の公園ですが、人の目に触れることはよいことです。

園内には幾つかの先住民の遺跡が点在しています。それぞれの遺跡の時代は若干異なりますが、この一帯では群を抜いた高い建築技術は見応えがあります。古代プエブロとシナワの接点に位置しているので他文明同士の文化的交流の痕跡も残されています。

この公園はサンセットクレーターボルケーノナショナルモニュメントに繋がっていますが、今回は時間がなかったので素通りしました。死火山があるだけです。ここのトレイルは小石大の溶岩の上を歩くため、歩き辛く靴は傷だらけになります。

フラッグスタッフからはUS89号線を北へ20分ほどでサンセットクレーターの入り口へ着きます。グランドキャニオンからは東口から出てAZ64からUS89を南へ行き、20マイル程で公園入り口です。